悪意/東野圭吾
途中から展開が読めてしまって、読後の感想としては
『やっぱりね』といった感じでした。
東野圭吾の本は実は始めてでした。いやー、いいっすね!
いいです。どんどん入り込んじゃいます。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
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本当にどうしようもない純粋な悪意だけが人を突き動かす
事があるわけです。説明不可能(不要)な悪意を無理やり説明するために
犯人は自らの動機を物語るのです。そう、この作品は犯人探しではなく
動機探しの推理小説でした。斬新ですね。
この作品は、どんでん返しの後さらにどんでん返しを仕掛けてきました。
一瞬「あ、え?」というように置いてきぼりにされた感がありましたね。
だって前提が丸ごとひっくり返ってしまうんだから、もうそれ以前のあらゆる
情報は無意味なわけです。まっさらです。登場人物のあらゆる言動、挙動に対する
意味付けが反転します。もはや爽快感すら覚えました。
ただしかし、再読が必要でしょうね。結末を知っていると
また違った読み方を楽しめるでしょう。
とにもかくにも、東野さんが好きになりました。
ただ、曰く今作が東野さんの最高傑作らしいですね?
じゃあこれからどれだけ読破しても今作以上のカタルシスには
出会えないんでしょうか?? 不安ですよね。読んで後悔するのは
僕はいやですね。君だってそうでしょう。僕もそうですよ。